投稿者: 吉田寮自治会

  • 吉田寮入寮Q&A(2022年度版)

    Q.そもそも吉田寮って?
    A.京都大学の学生によって運営、管理されている自治寮です。寮生が団結して大学と交渉を行うことにより低廉な家賃や入寮選考権、建物の管理権を保持してきました。

    Q.現在も入寮募集は行っているのですか?
    A.行っています。吉田寮では毎年春と秋に入寮選考期間を設け、入寮希望者の受け入れ体制を整えています。それ以外の時期での入寮は原則認められませんが、やむを得ない事情がある方は電話やメールでお問い合わせください。なお現在は、吉田寮への入寮面接を希望している方で、新型コロナウイルスに罹患した方及びその疑いのある方、感染を避けるために正規の面接期間に寮に来られない方に関しては、期間外の面接など柔軟に対応しますので、その旨をメールしてください。

    Q.入寮選考の出願資格はなんですか?
    A.「京都大学の学籍を持つ者、及びその者との同居に切実な必要性がある者」が入寮選考の対象です。これ以外に必要とされることはありません。上記に該当する限り、性別、国籍、年齢を問わず入寮希望を受け付けます。

    Q.寮費や居住人数などの情報が知りたいです。
    A.寮費は光熱費含めて月約2500円です。居住スペースとしては築108年の現棟と築6年の新棟の二つの建物があり、現在は100人近くの学生が生活しています。詳しくはこちらをご覧ください→吉田寮とは

    Q.「吉田寮には入寮できません。」という様なことが書かれた紙を受け取ったのですが。
    A.入寮できます。京大当局がその様な内容のビラを数年前から新入生に配布するようになりましたが、関係はありません。吉田寮の入寮選考権は大学当局ではなく吉田寮自治会にあります。

    ※入寮募集に関して詳しい声明はこちら
    ◎吉田寮入寮を希望する方およびその関係者の皆様へ(2018.2.23)
    To those interested in living in Yoshida Dorm and those involved (2018.2.23)
    ◎吉田寮への入寮を検討しているみなさんへ(2020.3)
    对于正在考虑进入吉田宿舍的所有人的声明(2020.3)

    Q.寮生が訴訟を起こされていると聞きましたが、本当ですか?
    A.事実です。詳しくはこちらをご覧ください→吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟
    また現棟がこのような状況にあることから、新規入寮者の受け入れは新棟のみに限っています

    Q.見学は可能ですか?
    A.感染症対策のために2020年4月からは見学をお断りしてきましたが、入寮希望者に限り対策を講じた上で認める方針で検討中です。詳しくは電話あるいはメールでお問い合わせください。

    Q.コロナ禍での入寮には不安があります。どのような対策を行っているのですか?
    A.消毒液、マスクの設置や来寮者の見学制限といった新規感染への対策の他、万が一陽性者が確認された場合にも直ちに濃厚接触者の自室待機措置や共有スペース内のゾーニングが行えるように体制を整えるなど、感染拡大防止のための取り組みも行っています。その他コロナ対策に限らず、健康面・衛生面等で不安がある方はお尋ねください。

    これ以外の詳細な情報や寮の雰囲気が知りたければ、直接寮にお問い合わせいただくか、HPに上がっている2020、2021年度の入寮パンフレットや、二次試験の日に配布する予定の2022年度の入寮パンフレットをご覧ください。

    吉田寮紹介パンフ2021web版

    連絡先
    住所:京都府京都市左京区吉田近衛町69番地(郵便番号:606-8315)
    TEL:070-3870-3599
    mail: yoshidaryo.jichikai + gmail.com (+は@に変えてください)

  • 2020吉田寮紹介パンフ閲覧&ダウンロードページ

    2020吉田寮紹介パンフ閲覧&ダウンロードページ

    目次


    p.1 自治 権利の上に眠る者
    p.2 はじめに
    p.5 目次
    pp.7 話し合いの原則
    p.9 よしだりょう の せつびについて▼
    p.11 施設紹介
    p.112
    3
    敬語非推奨の文化
    p.12 庶務部
    p.13 文化部
    p.14 厚生部
    p.15 吉田寮「退去期限」問題を追う
    p.21 吉田寮に入寮しよう
    p.24 対話による吉田寮問題の解決を求める要求書
    p.30 「吉田寮推薦の辞」
    p.31 吉田寮見学案
    p.32 cbLIVE
    p.33 吉田寮は京都にとってどのような存在なのだろうか
    p.34 吉田寮が「対話」について教えてくれたこと
    p.37 吉田寮しばい部 これまでのあらすじ
    p.39 セクハラ対策特別委員会のページ
    p.41 吉田寮ねこねこ超会議
    p.48 吉田寮記録プロジェクト
    p.49 そこは秘境か、ジャングルか・・・。
    p.50 百萬遍自由神社
    p.51 吉田寮生の食糧事情
    p.52 京都大学周りの粉もんマップ
    p.55 吉田寮応援 水曜ゼロ飯
    p.57 限界レシピ講座
    p.59 手抜き飯概論
    p.60 吉田寮とここにいるすべての人に

    p.61 教養としてのカードゲーム
    p.63 Dominion カードレビュー
    p.64 メタファーごっこ
    p.65 大長編ドラえもん Vol.X
    のび太とうろ覚えレビュー
    p.68 ローリング☆ガールズ 五周年に寄せる
    p.71 ある友人に寄せて

    -医学部入試による女性差別-
    p.74 ぐうたらりょうせいのばいとほうろうき

    p.79 イシノススメ
    p.84 自由になりたい君たちに、
    一人暮らしよりも吉田寮を薦める理由
    p.85 Telegram のすすめ
    p.89 そうだ!旅しよう!!
    p.92 釜ヶ崎より
    p.93 総人生はもっと英語を捨てよう
    p.94 吉田寮の自販機
    p.95 留学したければ吉田寮に住もう
    p.97 Self-Governance: The Law Supports
    Waking, not the Sleeping
    p.98 Avoid using the polite form to live
    without hierarchy
    p.99 コケコッコー
    p.101 YOSHIDA=RYO
    p.104 A New Home in Yoshida Ryo
    p.105 Sept tatamis et demi
    p.1o7 Seven tatamis and a half
    p.109 L’imagination au pouvoir!
    p.111 The Descendants of Prometheus
    p.112 Riku Tsokkinen-Finland
    p.113 はたらかされる細胞、僕らはただの乗り物 113
    p.116 タテカンに関して

    p.117 「東大女子お断りサークル」について
    東大女子が思ったこと

    p.119 対話の作法について
    p.121 「自伝的なやつ、吉田寮で学んだ事の」
    p.124 超ゴージャス企画! 吉田寮ほぼ 100 冊祭
    p.137 何もすることがないものには毎日が祭日だ
    p.139 大学は誰もための場所なのだろうか?
    p141 実用おすすめプログラミング言語
    p.143 OK!
    p.145 私と吉田寮と音楽と営み
    p.147 何を求めても 1
    p.148 バンドメンバー募集
    p.149 吉田寮吹奏楽部部員募集
    p.150 手みーむら
    p.151 ゲバ職ブルース
    p.152 歌がきらい
    p.153 ポケモン戦闘 BGM 個人レビューとおすすめ
    p.158 24 時間赤い公園
    p.161 音ゲーはじめた
    p.162 食堂酒場 DJ は何を考えて選曲しているか
    p.163 好きな音楽のコード進行についての話
    p.165 こんな楽しくていいの?!
    ビリヤードの魅力とは何かを考える記事。
    p.170 続け、広がれ、タテカン
    p.171 眼鏡について
    p.173 書評「未来への大分岐」
    p.175 そのコストは誰が負担するの?
    p.178 勝手に mont-bell 商品レビュー
    p.181 MG3G お守りバグを踏まえた
    アルバ大剣 A 装備解説
    p.184 眠りは叛乱を呼び覚ます

    p.185 異邦人と旅人
    p.187 自由学生の生活断面
    p.190 PIERCING 或いは
    BODY MODIFICATION のすすめ

    p.193 学歴厨の末路-虚無の 4 年間-
    p.195 私は訴えます、一人のトランス女性として

    p.199 ミとあの肖像、みたび
    p.205 京都大学理学研究科解答速報(物理)
    p.211 麻生太郎財務大臣は
    すべての公職から辞任しなさい
    p.213 山本太郎とれいわ新選組について一論考
    p.217 私は主張する
    p.218 飲酒マン参上!
    p.219 よしだりょう筋トレ部部員募集
    p.220 吉田寮で一緒に映画を撮ろう!
    p.221 吉田寮野球部メンバー募集
    p.222 野球のルール
    p.223 「みんなが野球をしているときに」
    p.225 キミもビラをかこう!
    p.227 社会医学を考えてみませんか?
    p.228 介護者募集
    p.229 『重度障害者』の介護に
    入っていただけませんか
    p.230 光の領地×からすプロジェクト
    p.231 戦跡研究会
    p.231.6666 住吉寮祭へ行こう
    p.232 キミもパンフをかこう
    p.233 メモ
    p.234 欄
    p.235 吉田寮小史
    p.241 編集後記

  • 2021年1月10日:吉田寮生の新型コロナウィルス感染について(第2報)

    吉田寮生の新型コロナウィルス感染について

    2021年1月10日
    吉田寮自治会執行委員会

    2021年1月1日(金)、吉田寮生1名が新型コロナウィルスに感染していることが判明しました。保健所による調査の結果、最終的に吉田寮生のうち3名が濃厚接触者として認定されました。3名とも保健所の指示に沿って検査を受け、全員陰性であるとの結果が出ました。

    吉田寮では、引き続き保健所の指導に基づいて、可能な限りの居室待機措置を取るとともに、濃厚接触者及びその可能性がある寮生の隔離と共有スペースのゾーニングを行い、寮内で感染が拡大することを防ぐべく寮運営を行っております。

    今後も保健所等と連携し、引き続き寮生の安全確保と感染拡大防止に努めてまいります。また、当該寮生やその関係者等が特定され人権が侵されることが無いよう、個人情報の保護に留意した対応を行ってまいりますので、ご理解とご配慮をお願いします。

    ※第1報はこちら→2021年1月3日:吉田寮生の新型コロナウィルス感染について

  • 2020年12月2日 吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟 第五回口頭弁論 裁判報告集会 資料

     2020年12月2日(水)15時より、京都地方裁判所にて吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟の第五回口頭弁論が開かれました。これに合わせて当日18時半~20時半に、オンラインでの報告集会を開催しました。
     当日の登壇者の発表内容を掲載します。

     ※動画URLやその他データの無断転載・不特定多数への拡散はお控えください。

    1 被告 第7、第10準備書面の内容について:森田基彦弁護士(寮生側弁護団)

    発表書き起こし(PDF)

    2  吉田寮自治会からの報告:吉田寮生

    発表原稿(PDF)

    3 吉田寮への入寮理由:2020年度新入寮生

    発表原稿(PDF)

    4 近隣住民からのメッセージ:小田研太郎さん(タコとケンタロー店主)

    発表原稿(PDF)

    5 教員からのメッセージ(代読):松田素二さん(京都大学文学研究科教授)

    発表原稿(PDF)

  • 2021年1月3日:吉田寮生の新型コロナウィルス感染について

    吉田寮生の新型コロナウィルス感染について

    2021年1月3日 
    吉田寮自治会執行委員会

    2021年1月1日(金)、吉田寮生1名が新型コロナウィルスに感染していることが判明しました。当該寮生は京都市のコロナ相談窓口に相談の上で、1日(金)に抗原検査を受けた結果同日陽性が確認され、保健所からの指導に基づき、現在は寮外の施設で隔離状態にあります。保健所による聞き取りの結果、現時点で吉田寮生のうち3名が濃厚接触者であることを確認しており、今後保健所の指示に沿って検査を受けることを予定しています。

    吉田寮では「吉田寮における新型コロナウイルス対策と京都大学への協力要請」(2020年4月1日)にあるように、マスクの配布や消毒液の設置などの一般的な感染症対策に努めてきた他、寮外生の立ち入りの制限、寮内見学や寮内スペースを使った公開イベントの停止、入寮面接における感染対策(※)、体調不良者の把握、寮生が感染者・濃厚接触者になった場合のガイドライン作成、食料備蓄など、様々な形で新型コロナウィルス感染拡大を防止し寮生の安全を確保するための取り組みを行ってきました。現在寮内では、可能な限り全寮生の2週間の居室待機措置を取るとともに、濃厚接触者及びその可能性がある寮生の隔離と共有スペースのゾーニングを行い、寮内で感染が拡大することを防ぐべく寮運営を行っております。

    こうした状況でありますので、関係者の皆様には短時間であっても不要不急の来寮を控えていただくよう、ご協力お願い申し上げます。

    今後も保健所等と連携し、引き続き寮生の安全確保と感染拡大防止に努めてまいります。また、当該寮生やその関係者等が特定され人権が侵されることが無いよう、個人情報の保護に留意した対応を行ってまいりますので、ご理解とご配慮をお願いします。

    ※ 「2020年春季入寮面接について」(2020年3月6日)及び「2020年秋季入寮面接について」(2020年8月17日)

    ————————————————————————————————————

    追記(2021年1月10日)
    続報「2021年1月10日:吉田寮生の新型コロナウィルス感染について(第2報)

  • 2020年11月20日:201001要求書に対する京都大学役員一同の無回答への抗議声明


    201001要求書に対する京都大学役員一同の無回答への抗議声明

    2020年11月20日

    吉田寮自治会

    さる10月1日、我々吉田寮自治会は、京都大学役員一同(以下、役員一同)に対して、話し合いの再開と確約の引継ぎ、そして裁判の取り下げを求める要求書を提出し、回答期限を10月31日に定めた[1]。しかし、回答期限が過ぎたのにもかかわらず、役員一同は回答を示していない。
     
    このような役員一同の態度は、民主主義の重要な要素である話し合いを軽視する非民主主義的なものであると言わざるを得ない。また、我々は回答を示せない場合、その理由について説明することも求めた。だが、京大役員はその理由についても、厚生課窓口職員の後ろに隠れて、何一つ説明していない。
     
    これが「自由」や「話し合い」を重んじる大学の姿なのだろうか。そうではないだろう。また決定権をもたない窓口職員に寮生への対応を押し付けることは、役員らより弱い立場に置かれている大学職員に対する著しく不当な労働力の搾取である。
     
    我々は、このような役員一同の非民主主義的かつ労働搾取的な、卑怯極まりない態度に対し、厳重に抗議するとともに、直ちに裁判を取下げ、確約を引継ぎ、話し合いを再開することを要求する。

    [1] 京都大学吉田寮自治会(2020)「2020年10月からの京都大学役員一同への要求書」https://www.yoshidaryo.org/archives/seimei/1065/

  • 2020年10月1日:2020年10月からの京都大学役員一同への要求書

    京都大学総長 湊 長博殿
    男女共同参画、国際、広報、渉外(基金・同窓会)担当理事 兼 副学長 稲垣 恭子殿
    研究倫理、研究公正、研究規範担当理事 兼 副学長 北村 隆行殿
    国際渉外、海外同窓会担当理事 久能 祐子殿
    研究、評価、産官学連携担当理事 兼 副学長 時任 宣博殿
    総務、労務、人事、危機管理、施設担当理事 平井 明成殿
    教育、情報、図書館担当理事 兼 副学長 平島 崇男殿
    財務、入試担当理事 兼 副学長 村上 章殿
    戦略調整、企画、学生、環境安全保健 担当理事 兼 プロボスト 兼 副学長 村中孝史殿

    2020年10月からの京都大学役員一同への要求書

     吉田寮自治会は、本日2020年10月1日より京都大学の役員となる皆さまへ以下の通り要求します。2020年10月31日までに回答してください。なお、やむを得ない事情により期限までに回答できない場合は、その理由と共にいつまでに回答できるかを吉田寮自治会までお知らせください。

    1、老朽化対策を含む今後の吉田寮のあり方について、団体交渉を含む、寮自治会など当事者との話し合いを再開すること

    2、吉田寮自治会と歴代役職者が締結してきた確約を引き継ぐこと

    3、寮生・元寮生を被告とした建物明渡請求訴訟を取り下げること

    以下、それぞれについて詳細を述べます。

    1、老朽化対策を含む今後の吉田寮のあり方について、団体交渉を含む、寮自治会など当事者との話し合いを再開すること

     これまで吉田寮自治会は、寮生など当事者間の「話し合いの原則」を軸としながら、差別や抑圧を可能な限り減らし学生の学ぶ権利を確保することを目指して、京都大学の学生寮として責任ある自治を担ってきました。性のあり方や国籍による入寮資格の制限を撤廃し、福利厚生の門戸を吉田寮自治会が主体的に広げてきたことは、その一例です。

     他方、大学執行部が一方的に寮のあり方を決め、その決定を居住者である寮生に押し付けることは、学生の生活実態にそぐわない運営を招く危険なものにしてしまいます。実際、京大学内の他寮において近年寮費の大幅な値上げが行われたり、当局が管理する留学生寮では在寮年限等が厳しく制限されている現状があります。

     川添信介・前学生担当理事は「全学生への公平な福利厚生の提供」を主張しましたが、それは役員会が一方的に定める画一的な基準によって安易に達成されるようなものではなく、多様な属性をもつ居住する学生自らが話し合いに主体的に参加することが重要であると考えます。吉田寮に関する問題については、寮自治会など当事者の意思が尊重され、当事者との対話と合意形成の上で決定される必要があります。

     2015年までの数十年間、寮自治会と大学当局は、公開の場での話し合い(団体交渉)を通じて合意形成をはかり、その内容を確約書として取り交わしてきました。話し合いを公開の場で行うのは、双方の間に大きな権力差があることを認識し、また吉田寮に関係・関心をもつ多様な当事者を話し合いの場から排除しないためです。実際にこの合意形成プロセスを通じて、吉田寮食堂の補修・新棟の建設(2012年に確約締結、15年に完了)など、吉田寮に関する問題は大きな進展をみてきました。

     しかし2015年に就任した川添信介・前学生担当理事は団体交渉を「『話し合い』とはかけ離れた異常なもの」だと断定して出席を拒んだ上、過去に締結された確約書は「半ば強制されたもの」で「機関決定を経ていない」ため無効である、と一方的に主張してきました(注1)。しかし、具体的にどの団体交渉について、どのような事実に基づき「異常」だというのか、確約のどの部分がどのような根拠で「半ば強制された」ものなのか、明らかにしていません。これは、これまで長きに渡り、丁寧に当事者と話し合いを積み重ね確約を締結してきた、当局の歴代責任者の主体性を全否定することでもあります。なお確約書の有効性は大学当局側の文書にも証左があります。例えば2015年には、吉田寮自治会からの公開質問状に対して杉万俊夫・元学生担当理事名義で公式に回答がありましたが、その中身は、明らかに寮自治会との確約が有効であることを前提としています(注2)。

     川添信介・前理事は、団体交渉を否定した上、寮自治会が当局側の条件(時間制限・人数制限・一切の傍聴を認めないなど)を受け入れることで実現した非公開の場での話し合いにおいてすら、「意見は聞くが合意形成はしない」と言い放ち、たった2回で話し合いを打ち切りました。総じて前執行部は、当事者との対話をあまりに軽視する姿勢であったと言わざるを得ません。

     吉田寮自治会は、団体交渉を含む方法によって、当事者との話し合いを再開し、現棟の老朽化対策など、吉田寮の今後のあり方について協議を再開することを要求します。なお新型コロナウイルス感染症が流行している現状においては、オンラインツールを利用するなど感染症対策に留意した新たな話し合いの形式についても双方の協力の下模索したいと考えています。オンラインを駆使してより多くの人が参加できるように開かれた形で行うなど、従来のあり方に囚われない形での発展的な形式での話し合いを是非とも共に模索してみませんか。

    (注1) 2018年8月28日 川添信介理事『「吉田寮生の安全確保についての基本方針」の実施状況について』

    (注2) 2015年8月17日 杉万俊夫理事『吉田寮自治会からの公開質問状に対する回答』https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/office/kyoiku-suishin-gakusei-shien/kosei/news/2015/150817_1.html

    2、吉田寮自治会と歴代役職者が締結してきた確約書を引き継ぐこと

     確約には、「大学当局は吉田寮の運営について一方的な決定を行わず、吉田寮自治会と話し合い、合意の上決定する」(項目1)とあります。これは、大きな権力差のある二者間での話し合いが対等なものであることを保障するための努力の一つの表れです。当局の歴代責任者は、大学当局と吉田寮自治会との間に権力差があることを真摯に受け止めていたからこそ、こういった項目が含まれる確約を遵守し、できる限りその権力差を是正するように尽力して来たのです。吉田寮の今後のあり方を決めていく上で、本確約が引き継がれることは絶対不可欠です。

     確約には、「吉田寮自治会と確認した本確約の全項目について、次期の副学長に責任をもって引き継ぐ」(項目17)と明記されています。大学の責任ある交渉主体である理事・副学長が約束したことが、責任者が交替した途端に一方的に無視されることがあってはなりません。本項目に基づき、これまで数十年に渡り、大学当局側の責任者が交替する度に確約は引き継がれてきました。直近の確約は、2015年2月12日に杉万俊夫・元学生担当理事との間で締結されたものです。ところが2015年11月に就任した川添信介・前理事は、確約の引き継ぎを拒み、上述のように確約の有効性自体を否定するようになりました。これは過去長きにわたる当局と寮自治会双方の努力を無に帰そうとする暴挙です。

     吉田寮自治会は新執行部に対し、まず2015年の確約の引き継ぎを行うことを求めます。繰り返しますが、確約書は責任と権限をもつ大学理事との合意事項を記したものであり、一方的に内容を変更したり、破棄することは認められません。内容を変更するならば、団体交渉において議論する必要があります。前任の川添信介・元学生担当理事が確約の引き継ぎを拒否したため、5年間の歳月を経て文言の調整・変更が必要である項目が項目9にあります。それらについての議論も、前項2で要求した通り、吉田寮自治会など当事者との団体交渉をもって行いましょう。

     なお、確約やその他の合意事項、継続協議中の内容、それらの議論の経過を正確に引き継ぐためには、これらの経緯について把握している前任者の出席もあればより望ましいと考えます。

    3、寮生・元寮生を被告とした建物明渡請求訴訟を取り下げること

     2019年4月26日、京大当局は吉田寮生20名を被告として、吉田寮現棟・寮食堂の明け渡しを求める訴訟を提起しました。さらに2020年3月31日には、25名の寮生・元寮生を被告として追加提訴しました。

     「吉田寮現棟の明け渡し訴訟に対する声明文」(2019年5月5日)においても抗議した通り、本訴訟は大学当局と学生との権力差を利用した恫喝的訴訟です。それだけではなく、大学当局は、吉田寮自治会からの幾度もの話し合いの要求、寮自治会が提示する現棟改修案を一切無視し続けてきました。とりわけ2019年2月20日に寮自治会は、現棟における居住の取りやめをも含む妥協案を提示し、話し合いの再開を求めましたが、大学当局は「大学の決定に従っていないから」という理由をもってこれを一蹴しました。

     この訴訟は、前大学当局執行部が繰り返し発言してきたような、「やむを得なかった」ものでは決してなく、多少でも当局側の歩み寄りがあれば、十分回避できたものです。それを敢えて提訴に踏み切ったことは、京都大学当局は、当事者との対話を軽視し、圧力によって異なる意見を封じこめようとする考えがあってのことと評価せざるを得ません。

     本件訴訟については、学内の教職員、学生団体、吉田寮食堂・厨房使用者、元寮生、元教員、元京都大学総長、地域住民など広く学内外から、京都大学当局に対して、取り下げを求める声が上がっています。今年7月に行われた京大総長選の最終候補者のうち一人も、本訴訟について「不幸なことに、京都大学における近年の『変化』を象徴する出来事」であり、「大学が学生を提訴しているという状態を一刻も早く解消し、あらためて当事者との対話を再開する必要があ」ると述べています(注3)。こうした明確な反対意見の表明が学内にすらある状況で、少数の役員会のみの判断で訴訟を継続することは、学内民主主義を骨抜きにし、京都大学に対する社会的信頼を失墜させるものです。

     吉田寮自治会は、新執行部がこれまでの方針を見直し、一刻も早く「大学が学生を訴えている」という異常な事態を撤回し、寮自治会との建設的な話し合いを再開することを要求します。

    (注3) 「自由の学風にふさわしい京大総長を求める会」ウェブサイト https://president-election.hatenablog.com/entry/2020/07/11/131441

    以上

    2020年10月1日
    吉田寮自治会

    【参考資料】2015年2月12日に杉万俊夫学生担当理事(当時)と締結した確約書

  • 2020年8月30日 8.30吉田寮オンライン集会 資料

    2020年8月30日(日)14時~16時半に「8.30吉田寮オンライン集会」を開催しました。当日の登壇者の発表内容を掲載します。
    ※動画URLやその他データの無断転載・不特定多数への拡散はお控えください。

    1 吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟のこれまでの経緯と論点:森田基彦弁護士(寮生側弁護団)

    【プレゼンテーション資料(PDF)】
    【発表書き起こし(一部修正)(PDF)】

    2 2020年の吉田寮を巡る状況の報告:吉田寮生

    【発表原稿(PDF)】

    3 2020年7月の京大次期総長選に関する報告:福家崇洋准教授(京都大学人文科学研究所)

    【発表原稿(PDF)】

  • 2020年9月18日 吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟第四回口頭弁論 裁判報告集会 資料

    2020年9月18日(金)15時より、京都地方裁判所にて吉田寮現棟・寮食堂明渡請求訴訟の第四回口頭弁論が開かれました。これに合わせて当日18時半~20時半に、オンラインでの報告集会を開催しました。
    当日の登壇者の発表内容を掲載します。

    ※動画URLやその他データの無断転載・不特定多数への拡散はお控えください。


    1 被告第7、第8準備書面の内容について:森田基彦弁護士(寮生側弁護団)

    発表書き起こし(PDF)

    発表書き起こし(PDF)

    2 元寮生が追加提訴されるまでの経緯:元吉田寮生

    発表原稿(PDF)

    3 在寮期限対策局へのカンパの収支報告:吉田寮生

    (現在準備中です。公開までいましばらくお待ち下さい)

    4 寮存続運動における裁判の位置づけ、10月からの京大新執行部体制に対する取り組みについて:吉田寮生

    発表原稿(PDF)

  • 2020年秋季入寮面接について/2020 Autumn Semester Application for Yoshida Dormitory(Yoshida Ryo)/关于2020年秋季吉田寮入住面试/요시다 기숙사 2020 년 가을 학기 신청 (요시다 료)

    (日本語)既に告知している通り、吉田寮は2020年秋季も予定通り入寮募集を行います(詳しくは、以下のウェブページに掲載している募集要項をご覧ください:yoshidaryo.org/enter/)。入寮面接も予定通り行います。

    ただし、新型コロナウイルスの感染が拡大している昨今の状況を鑑みて、特別な措置を取ることとします。吉田寮への入寮面接を希望している方で、新型コロナウイルスに罹患した方及びその疑いのある方、感染を避けるために正規の面接期間に寮に来られない方に関しては、9月15日までにその旨メールしてください。メールを送って頂いた方には期間外の面接などの柔軟な対応をいたしします。

    なお、自治会としてはマスクや消毒用アルコールを確保して飛沫拡散防止・手指消毒などの対策を講じており、今後も感染拡大防止に努めていきます。
    寮での面接は、換気が十分に可能で、面接ごとに消毒を行える場所で行います。来寮される場合は、マスクの着用をお願いします。

    そのほか、個別に懸念事項・質問事項などがある方は下記アドレスまでご連絡ください。感染症が流行しており先行きも不透明な状況ですので、個々の状況に応じて、メールや電話、オンライン通話で相談に乗り、柔軟に対応いたします。入寮を検討しておられる方にはできる限りのサポートをしたいと考えておりますので、ためらわずに相談をしてくださいますようお願いします。

    2020年8月17日 吉田寮自治会

    yoshidaryo.nyusen@gmail.com

    (English) As already announced, Yoshida Dormitory will welcome new residents for autumn 2020 (more info: yoshidaryo.org/enter). We will also conduct an interview for applicants as usual.
    However, considering the current situation that the novel coronavirus is spreading, applicants are given some additional support by the application. Applicants, who are infected or suspected to be infected with the novel coronavirus or who hesitate to come to Yoshida Dormitory for the interview because of the risk of infection, please inform that by sending an email to yoshidaryo.nyusen@gmail.com, then you can have an interview even before or after the official interview period.
    As for preventive measures, Yoshida Dormitory is provided with enough medical masks and sanitizer so that residents and visitors can sanitize their hands and prevent infection. We will keep making efforts in providing preventive measures.
    The interview will take place in a room which can be ventilated and sanitized enough after each interview. Please note that you have to wear a mask during the interview.
    If you have any question or concern, please send an email to
    yoshidaryo.nyusen@gmail.com. Since the situation regarding the novel coronavirus is still serious and also changing, you can feel free to consult us via email, phone call or online call. Please be aware that this talk is different from the compulsory interview. The interview will be held in principle only in person at the dormitory. We would like to be informed of applicant’s situation in order to meet the need of each applicant as much as possible, so please contact us anytime if you are planning to live in Yoshida Dormitory.

    17th Aug, 2020. Yoshida Dormitory Residents Association