吉田寮公式サイトを移転するにあたって得られた知見

吉田寮公式サイトを移転するにあたって得られた知見

2021紹介パンフ

文責: 他称・吉田寮ネット担当大臣

2020年のアタマ、私は吉田寮公式サイトを移転することに決めた。というのも、その当時の公式サイトは00年代で時が止まったような旧GoogleSite上に構築されており、レスポンシブデザインが実装されていないためにスマホで読みづらく、スマホで読みづらいがために検索上位に現れづらいようなものだったからだ。

公式サイトを移転するといったってどんなサービスに移転させても良い訳ではない。寮生が納得するようなサイトにしなければ、前のサイトのほうが良かった、戻してくれなんてコトになる。移転するにあたっていくつか気をつけるべき点があった。

これはわかりやすい。裁判費用などを捻出する必要もあり、吉田寮はただでさえ金が入り用なのに、どでかいレンタルサーバーを借りる訳にもいかない。もともと無料のサービスでやっていたのだから有料というだけで寮生の心理的ハードルは高いだろう。

広告

これから作るサイトは公式サイトなのだから、変な広告が表示されては困る。変でない広告も嫌がる寮生はいるだろう。これで、多くの無料レンタルサーバーは選択肢から消えた。

編集の容易さ

公式サイトはスキルゼロの寮生であっても編集できることが望ましい。編集スキルが特権化されることは情報発信の独占という点で望ましくないし、あまり難解になると何でもかんでもオマエが編集しろと言われかねない。

以上3つと諸々の条件を勘案した結果、Amazon Route 53でドメインを取得して、Amazon Lightsail上にWordPressで構築することにした。WordPressのテーマは当初Twenty Seventeenを採用していたが、現在はyStandardを利用している。

Amazon LightsailはAWSが提供しているVPS(Virtual Private Server)で、税抜き月$3.50~ から利用可能。なによりもこの料金の安さに惹かれた。同様のサービスでwordpressが使えるモノとなると最低でも月額550円くらいかかる。吉田寮公式サイトはそれほどのアクセス数もなく、一番安いプランを選んでも十分動くので、Lightsailの安さを存分に活かせた。VPSはレンタルサーバに比べてカスタマイズ性があること、AWSの各種サービスを利用できるというのも利点であると考えた。

Amazon Route 53もまたAWS側が提供しているDNSサービスだ。DNSサービスとはIPアドレスとURLを対応させたり、新しいURLを発行させるヤツである。管理すべきアカウントを増やしたくなかったので、Lightsailと同じAWS上のサービスがよいだろうということで選んだ。yoshidaryo.orgの場合、年一回の登録&更新費用が$12、加えてアクセス数などによって変動する月々の費用が$0.5程度かかる。

WordPressはブログ作るのによく使われるヤツ。これを導入することでどこかで見たことのあるようなサイトが誰でも簡単に作れる。wordとかとほぼ変わらない操作感で記事を書けるので、普通に使う分にはスキルはほぼ要らない。テーマとしては、堅牢性とサポートの継続性、テーマ本体のカスタマイズ性などを勘案して、当初はWordPress公式が開発しているTwenty Seventeenを採用した。後にカスタマイズ性の高い日本語テーマであるyStandardに移行した。

そんなこんなで年間約$60でサイトを立ち上げることができた。あと、気になった事項を箇条書きで上げていく。

  • WordPress公式が提供しているテーマ一覧は英語用のテーマばかりで、はっきり言って日本語サイトを作る上では助けにならない。こう言うと、英語用・日本語用でどう違うかと思われるかもしれない。具体例でいえば、英語用のテーマでサイトを作ると何でもかんでもAppleのサイトみたくなるのだ(Appleのサイト自体はWordPressを使ってないみたいだが)。やたら画像を大きくしてやたらスクロールをさせる。そして英語ならいい感じになる体裁も日本語だと妙にダサくなるあの感じだ。WordPressのテーマを選ぶ時はまず日本語のものから探すべし。
  • SEOの難しさ。今でこそ”吉田寮”と調べれば検索結果の2位くらいにwww.yoshidaryo.orgが上がってくるが、サイトを公開してから半年ほどはかなり下位に位置していたし、旧公式サイトにも負けていた。SEO対策にやったことは
    1. 旧サイトが検索に引っかからないような設定をかける
    2. wikipediaやgooglemapにwww.yoshidaryo.orgを登録する。
    3. SEOに強そうなテーマを導入する
    4. サイトマップをつくる
    5. パンくずリストをつくる
    6. 常時SSL化する(CertBot)
  • 引き継ぎの難しさ。WordPressは簡単だとは言え、いろいろと設定しなければならないところも多く、口頭で説明しづらい。そこで、ドットインストールのように操作画面を見せながら説明する動画を撮った。今後引き継ぎをやるときは、こいつを見て貰えればよい。AWSの操作マニュアルはまだできていない。作らねば。