2018年10月20日報道機関のみなさまへ

2018年10月20日

報道機関のみなさまへ

2018年10月20日

吉田寮自治会

日頃より当寮をご支援いただきありがとうございます。

昨年12月19日に「吉田寮生の安全確保についての基本方針」を大学当局が公表して以降、当寮を取り巻く環境は厳しさを増しております。

大学当局との情報発信力の格差もあり、当寮の現状、主張を大学に伍して伝えていくことが困難な状況の中、テレビ、新聞、雑誌、ネットなどによる報道は、我々寮生にとって大きな援けとなっています。今後ともご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

さて、本日は上記御礼と併せて、報道機関のみなさまにお伝えしたいことがございます。

昨今の多くの寮に関する報道の中には、大学の対応に批判的なものも多く、その点においては、我々の主張をご理解いただいていると認識しております。ただ、記事によっては、当寮への十分な取材がなされていないと思われる内容や、本学教員の当寮に対する姿勢について、当該教員の研究対象を揶揄しているとも取れる表現を用いて批判する内容が見受けられます。

現在、吉田寮自治会と大学当局の間には、吉田寮現棟の補修および現棟・新棟における寮生の居住継続を巡る問題(以下「在寮期限問題」という。)について見解の相違があり、その点では当局と対立しています。しかし、たとえ在寮期限問題において寮生が強く批判している教員であっても、在寮期限問題へのスタンスとその教員のこれまでの研究業績、学生指導の姿勢などについて無条件に同一視すべきではなく、在寮期限問題について批判を行う中で、合理的な関連性が認められないにもかかわらず、当該教員の研究対象や教育研究に対する姿勢を揶揄することは、寮生の本意ではありません。

吉田寮自治会は、歴代寮生が大学当局との話し合いにより獲得・維持してきた正当な権利に基づき、学生への福利厚生を維持拡充していくという正当な目的を持って在寮期限問題に臨んでいます。そして現在は残念ながら対立している大学当局とも、最終的には同じ方向を向いて、学生の生活環境向上のために協働していくことを目指しています。ゆえにパートナーである教員に対して敬意を払うことは当然であり、敬意を払うからこそその姿勢や行動を厳しく批判できるものと考えています。

報道の自由の重要性は改めて述べるまでもありませんが、同様に吉田寮生にも、自身あるいは寮としての考えについて、正確に伝えられる権利があると考えます。

当寮は広く社会に開かれており、取材についても寮自治会に対しお申し込みをいただければ、事前に寮自治やこれまでの寮の歴史、生活空間としての寮のプライバシーの尊重などについて十分ご説明し、ご理解いただいた上で、時間の許す限り対応いたします。

報道機関のみなさまにおかれましては、まずは来寮し、寮生の生の声、想いをお聞きいただいた上で、当寮に関する報道をしていただきますよう、お願い申し上げます。

今後とも変わらぬご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

お問い合わせや取材のお申込みについては、下記の自治会連絡先にお願いいたします。

電話:070-3870-3599 メール:yoshidaryo.jichikai@gmail.com