2015年10月21日に発出した声明文

2015年10月21日

2015年10月21日

吉田寮自治会

声明文

杉万俊夫学生担当理事・副学長が9月30日付で辞任した。2015年10月現在では、北野正雄教育担当理事がその「代理」を務めるとしている。10月15日に行われた副学長による情報公開連絡会では、11月1日付で川添信介文学部長が学生担当理事・副学長に就任する予定であることが報告された。

これを受けて、吉田寮自治会は以下のとおり声明する。

1、吉田寮自治会は、早急な確約引き継ぎ団体交渉の開催を要求する。

現在吉田寮自治会と大学当局は、17項目からなる「確約書」に合意している。現在の確約は2015年2月12日に大学当局側の責任ある交渉主体の、杉万前副学長と締結されたものである。したがって杉万前副学長の辞任を受けて、これらの確約は早急に、大学当局側の新たな責任者に引き継がれなければいけない。確約書の項目17には以下のとおり明記されている。

項目17 引継ぎについて

吉田寮自治会と確認した本確約の全項目について、次期の副学長に責任をもって引き継ぐ。

また現在、吉田寮現棟の老朽化対策は喫緊の課題であり、速やかに寮自治会など当事者と大学当局との間で現棟補修に向けた議論を再開する必要がある。こうした話し合いを行うためには「吉田寮の運営については一方的に決定せず、寮自治会と話し合い合意の上決定する」等の、話し合いの前提となる確約を引き継ぐことが必要不可欠である。その観点からも、確約の引き継ぎが無闇に遅延されてはならない。

以上より、大学当局は可及的速やかに、確約を引き継ぎ吉田寮自治会と再締結するため団体交渉の日程調整を行うべきである。

2、吉田寮自治会は、次期副学長と杉万前副学長や前理事補が同席する形で、公の場で引き継ぎ事項の確認を寮自治会と行うことを要求する。

確約やその他の合意内容、継続協議中の議論内容を引き継ぐに際しては、議論の経過も含めて把握している前任者が、責任をもって後任者へ網羅的な引き継ぎを行わねばならない。しかし北野理事は前述の情報公開連絡会で、自身は暫定的な代理に過ぎず十分な引き継ぎが出来ているとは言えないと述べた。それならば、前任の杉万副学長やその職務を補佐していた当時の理事補が、確約項目17に則り、引き継ぎの責任を果たす必要がある。

3、北野理事並びに大学当局は、寮自治会と杉万前副学長が締結した確約に反する行動を取ってはならない。

本来であれば、北野理事は前任の杉万副学長から十分な引き継ぎを受け、自治会と確約の再締結を行うべきである。しかし北野理事は、暫定的な代理に過ぎないことや自身の多忙さを理由に、10月の間に確約引き継ぎ団体交渉をもつことは想定していないと述べた。それならば、北野理事並びに大学当局は、2015年2月12日に杉万前副学長が締結した確約に反する行動を、決して取ってはならない。暫定的代理であっても、学生担当理事として学生など当事者に対して真摯に対応する責任は失われない。